高齢者とマットレス

高反発マットレスと高齢者はバツグンの相性です。

次に当てはまることはないでしょうか。

・何となく、眠りの質が落ちてきたような気がする。
・ふとんの上げ下ろしが大変になってきた。
・医者から、ベッドに換えたほうがよいとすすめられた
・年老いた親のために、布団をプレゼントしたい。

ならば高反発マットレスを買いましょう!

少し前までは、お年寄りにはふかふかとしたお布団がすすめられていました。
しかし近年ではその考えを変える必要があります。

寝ている間の筋肉の使い方と安眠の間に、大きな関わりがあることが注目されているのです。

そのため、お年寄りでも、硬いマット(高反発元マットレス)をすすめてくるふとん屋さんが多くなってきたのです。

お年寄りこそ高反発マットレス!
と言われる理由はなんなのでしょうか。

その大きな理由は、「寝返りの打ちやすさ」にあるようです。

どういうことなのか、調べてみました。

まずは、実際に高反発マットレスを使っている方の声を聞いてみましょう。

高反発マットレスに換えた高齢者の口コミ・評価

評価○ 60代女性
毎日の布団の上げおろしが大変になってきました。
背が小さいので、押し入れの上の段に乗せるのが一苦労です。
友人が、高反発のマットレスに買い換えてとても楽だと言っていたので、主人と話して、2人分のマットを注文しました。
20センチくらいの厚みがある高反発マットレスを買ったので、ベッドのようになり、布団の上げ下ろしから解放されました。
初めの頃はマットが硬くて痛かったのですが、段々慣れてきました。

評価○ 五十代女性
80代の母が毎日布団の上げ下ろしをしているので、たたまなくてもよいのではと提案しましたが、頑固に聞き入れないので、勝手に高反発マットレス注文してしまいました。
大きなマットが到着すると、「こんなものを買って」とブーブー文句を言っていましたが、寝心地がよかったらしく、次の日からはなにも言わなくなりました。
歳をとると頑固になるので、良かれと思うことは、勝手にどんどんやってしまう方がよいと思います。

評価× 60代男性
腰痛持ちで、腰のために良いからと聞いて買ってみましたが、使ってみると、今までの布団よりはるかに硬くて、寝た気になりません。
1週間くらいがまんして使っていましたが、やはり元の布団に戻ってしまいました。
今では、息子がよろこんで使っています。

高反発反発マットレスの魅力

お年寄りの視点で物事を考えると、高反発マットレスの魅力はなんでしょうか?

そう

「寝返りの打ちやすさ」。

これに尽きると思います。

マットレスの上にあお向けに寝て、横向きに寝がえりを打とうとしたとき、誰かに背中を押してもらえば、楽に横向きになることができます。

高反発マットレスには、寝返りを打つ時に、役に立つ「手」がたくさんついていると思うとよいかもしれません。

左側に寝返りを打とうとしたとき、たくさんの手が、右側の背中や腰を押してくれます。

元のあお向けに戻りたい時には、左側の肩をちょっと押してくれます。

たくさんの手によってちょっと補助をしてもらうと、寝ている間じゅう、何回でも楽に寝返りを打つことができます。

また、朝起きる時には、腰から上を押してくれるので、スムーズに起き上がることができます。

夜中のトイレも、間に合わないということがなくなります。

このたくさんの手は、バネのように真上にだけ働くのではなく、あちこちの方向から補助をしてくれるので、筋肉が衰えてきても、体を簡単に動かすことができます。

次に、このたくさんの手について、もう少し細かく説明をしますが、読むのが面倒であれば飛ばしていただいてもかまいません。

高反発マットレスの特徴(読まなくても大丈夫です)

先ほど説明したたくさんの手は、マットレスの反発力になります。

高反発マットレスの大きな特徴は、「高反発」イコールはね返りが強いということになります。

たとえば、雲のようにふわふわの中にいるとしましょう。
雲の中は居心地はよいのですが、体がふわふわの中に包まれてしまうので、ちょっと体の位置を動かすだけでも、大変な力を使うことになってしまいます。

手でふわふわの部分を抑えても、反発力がないので、自分の力だけで、もがくようにして体の位置を変えなければならなくなります。

寝ている時も、これと同じ事が起きています。

ふわふわのマットに寝ていると、先ほど述べたようにたくさんの手がないので、100%自分の力で寝返りを打たなければなりません。

本人は寝ているので全く意識をしていませんが、身体は寝返りのたびに重労働をしていることになります。

これが、マットレスに反発力があれば、寝返りを打とうとした瞬間にポンと跳ね返ってくれるので、簡単に体の向きを変えることができます。

これが、高反発マットレスの大きな特徴になります。

また、高反発マットレスには、もうひとつ大きな特徴がありますが、それは、「腰痛対策」ができるというものです。

あお向けに寝ているときは、肩の部分とおしり(腰)の部分にばかり強い力がかかっています。

高反発のマットレスは、強く圧力がかかった部分を全身に分散させてくれるので、肩や背中やおしりがマットに沈み込まなくなります。
そのため、腰が大きく曲がることがなくなり、背骨がまっすぐな状態で寝ることができます。

この2つのほかにも、まだまだ高反発マットレスにはよい特徴があるのですが、詳しくご覧になりたい方は、こちらを参考にしてください。

高反発マットレスのデメリット(困った点)

高反発マットレスが、たくさんの手によって寝返りを打ちやすくしてくれることはよくわかりました。

ところが、高反発マットレスは、「重い」というデメリット、弱点があります。

今の団塊の世代以上の方は、若い世代の方と違って、きちんと生活している方が多いと思います。

そのため、ベッドでない方は、多少腰が痛くても疲れていても、毎日きちんとお布団の上げ下げをすることが日課になっていると思います。
お布団の敷きっぱなしがだらしないと思ってしまうため、高反発マットレスに取りかえても、何とかしてたたんで押し入れにしまわなければ、罪悪感が出てきてしまうかもしれません。

そこで、高齢者の方の高反発マットレスとのつき合い方を、いくつかご紹介しましょう。

高反発マットレスの使い方

寝る時には、畳や床の上にお布団をひいて寝るか、ベッドで寝るかのどちらかです。

それではまず、ベッドで寝ている方の、高反発マットレスの選び方からご紹介しましょう。

今あるベッドのマットを利用する

今ベッドに寝ている方で、まだマットを捨てる必要がない方は、厚めの高反発マットレスを買うと無駄になってしまいます。
そこで、今のマットの上に敷くタイプの、薄い5センチ程度の高反発マットレスを選ぶとよいでしょう。

マットレスが届いたら、そのままベッドのマットの上に置いて、その上からシーツをかければ、すぐに快適に寝ることができます。

今使っているベッドのマットを処分する

考えてみたら、何十年も同じベッドに寝ているので、この際ベッドの本体は取っておいて、マットだけを取り換えようという方法もあります。
この場合は、今のベッドマットと同じくらいの厚さがあるマットレスを購入するとよいでしょう。

次に、毎日畳の部屋でお布団を上げ下げしている方のための、高反発マットレスの使い方をご説明しましょう。

畳の上で高反発マットレスを使う

基本的に、高反発マットレスは、普通のお布団よりも取り扱いがむずかしい物や重いものが多いのです。

高反発マットレスははね返る特徴があるので、なかなか3つに折りたたむことができません。
もともと3つ折りタイプになっているマットレスもありますが、そうではないものは、嫌がるマットレスを無理やり3つに折りたたむ、というよりも3つに丸めなければなりません。

これがかなり大変です。

片方を中心に持って行って、もう片方を折ろうと思うと、せっかく折りたたんだ方がポンッとはね返って元に戻ってしまいます。
片方を中心まで持ってきたら、その上に乗って、もう片方を引き寄せなければなりません。

上手にたためるようになるには、かなりのコツを習得しなければなりません。

そこで、高反発マットレスを購入したら、そのまま1日中敷きっぱなしにする方法に変えるとよいでしょう。

もし、何が何でも布団はたたんで収納するものだという思いが強い方は、どんなに努力しても収納することができない、ベッドマットのように厚みのあるタイプを選ぶとよいでしょう。

また、高反発マットレスの収納にこだわらなければ、朝起きたときマットレスを壁に立てかける方法もありますが、マットレスは板ではないので、きげんよく壁に向かってはくれません。
角度によっては、せっかく立てかけても、床に倒れてきてしまうこともあります。
それに、マットレスは重いので、立てかけは、腰のためにはおすすめできない方法です。

ベッドでも畳の上でも使える、いろいろなタイプの高反発マットレスは、こちらのページを参考にしてください。

高反発マットレスを敷きっぱなしにするには、少し家具などの移動も必要かもしれませんね。

もうひとつ、高反発マットレスを使う上で、気をつけたいことがあります。

高反発マットレスははね返りがあるので、硬めにできています。

硬いマットレスを買うと、慣れるまでのしばらくの間、体が痛くなってしまうかもしれません。

そのため、高反発マットレスの中には、硬さを選ぶことができるタイプのものも販売されています。

マットレスが反発する力を表わす単位に、ニュートン(N)という数値があります。

体重が軽い方や女性は、ニュートンの数値が小さいものを選ぶとよいでしょう。

楽天やアマゾンで販売されている激安のマットには、ニュートンまで選べるタイプのものがありません。

今回購入する高反発マットレスは一生ものだと思って、2万円から3万円台のものを選ぶと、間違いがないと思います。

また、マットを買ってしばらく使ってはみたけれど、どうしても硬くて寝ていられない、という方もいるかもしれません。

ほとんどの方が、1週間くらいでマットの硬さに慣れるようです。

でも、どのくらいの硬さかがわからないから試してみたいという方のために、3か月くらいお試しができるマットレスもあります。
3か月使ってみて、体に合わなければ返品して、その上お金を返してもらえるという、「返品保証制度」がついている高反発マットレスを選ぶとよいかもしれません。

こちらのページには、硬さ(ニュートン)が選べるタイプや、「返品保証制度」がついている高反発マットレスが紹介されているので、参考になさってください。

高反発マットレスを敷きっぱなしにする環境を作りましょう

ベッドの生活をしている方は、高反発マットレスに取り換えても、今までと同じで大丈夫だと思います。

お布団で生活している方は、これからは、高反発マットレスを敷きっぱなしにするほうがよいので、そのための環境づくりをしましょう。

まず、独立した寝室がある方は、部屋の家具を少し減らしてみましょう。
使っていないものばかりが入っている、ちょっとしたタンスやカラーボックスなどの中身を点検・整理してみると、いらないものが、カラーボックス1個分くらいは出てきます。
小さな家具を、1つでもよいので、がんばって処分できるといいですね。

高反発マットレスを敷きっぱなしにすると、部屋の中の空いている空間が少なくなります。
すると、ちょっとのことでつまずいたり、部屋の入口から窓まで行くのが大変になります。
そのため、寝室はできるだけ物を置かないように、気をつけるとよいですね。

次に、独立した寝室がなく、毎日お布団をたたんでその場で生活をしている方は、マットレスは部屋の隅に敷いて、朝起きたらきれいなカバーをかけるとよいでしょう。
その上にいくつかクッションを置くと、寝転んでテレビを観ることができます。
また、壁に寄りかかって座れば、ソファー代わりにもなります。

外国の映画で、朝食をお盆の上に乗せて、ベッドで食べるシーンが出てきます。
気の置けない仲よしのお友達が来た時には、外国映画さながらに、お盆にお菓子を乗せて、マットの上でゴロゴロしていればとても楽ですし、むしろ、斬新でシャレた感じにも見えます。

ここで大切なことは、やはり、部屋の家具を少し処分すると空間が生まれて、さらに部屋が広々と感じられるようになります。

高反発マットレスの注意点

何度もしつこく言うようですが、高反発マットレスは重くて扱いがむずかしいので、基本的には敷きっぱなしにするのがよいと思います。

けれども、床や畳の上に直接マットレスを敷く時には、ひとつ注意しなければならないことがあります。

高反発マットレスを敷きっぱなしにすると、マットの底がカビることがあります。

畳ではそれほどカビやすくはなりませんが、床は汗などの水分が吸収されないので、カビが生えやすくなってしまいます。

だからと言って、重い高反発マットレスをたたんで上げ下げするのはやめてくださいね。
せっかく寝心地のよいマットレスを買ったというのに、上げ下げで腰を悪くしては何にもなりません。

そこで、通気性をよくするために、できれば床の上にすのこを敷いて、その上に吸水性のある薄いシートを敷いて、またその上に薄いパットを敷いて、一番上に新しい高反発マットレスを置くとよいですね。

まとめ

年齢を重ねると、どうしても筋力が弱くなります。
寝ている間でも、寝返りを打つことによって体力を使います。
そこで、朝の目覚めがスッキリしない方は、今使っているお布団を高反発マットレスに換えると、寝返りが楽になり、無駄な体力を使うことがなくなります。

また、高反発マットレスであれば、敷きっぱなしにしていてもベッドのように見えて、決して不自然にはならないので、面倒なお布団の上げ下ろしから解放されることにもなります。

敷布団の取り換え時が来たと感じたら、できるだけ早く換えてしまえば、寝心地がよくなり、次の朝に疲れを持ち越すことがなくなることも期待できそうですね。